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建設現場での新規入場者教育を動画を使用する
新規入場者教育とは
建設工事において、現場作業員が初めて入場する際にその現場におけるルール、現場の状況、注意事項等を新規入場者に教育する事で、ルールを把握してもらい、安全作業やモラルのある行動をとってもらえます。この教育を怠ると新規作業員がルールを守らず、不安全行動や近隣様に迷惑のかかる行動をしてしまう可能性があります。
新規入場者教育を行うのは請負事業者か、元方事業者になります。労働安全衛生規則によって新規入場者教育を行うことが定められています。そのため、現場ではほぼ毎日のように行われています。教育時、担当者が口答によって教育する際のデメリットと、動画を画面に流して教育する場合のメリットを紹介いたします。
請負、元方事業者の担当者が口頭で教育を行う場合のデメリット
- 朝の忙しい時間を使う為、時間に追われ言い忘れや言い間違いが生じる。
- 新規の人数が多い日は、全員に聞こえるように大きな声を出さなくてはならず全員に聞こえない場合がある。
- 新規教育が終わってから、資格証などのチェックをする場合、時間が倍かかる。
- 人が話すため、言葉を噛んでしまったり詰まったりし、教育をスムーズに出来ない時もあり、作業員に内容が入ってこない。
- 教育したつもりが、言い忘れをしてしまっていて、作業員の不安全行動につながる可能性がある。
新規入場者教育を動画を流して教育するメリット
- ナレーション音声付きでの教育を行う事で、言い間違えや言葉を噛んで時間がかかってしまう心配がない。
- 動画を画面にて流している時間、担当者の手が空くため、資格証の確認等、違う仕事ができ、時間に余裕ができる。
- 毎日同じ品質の教育ができるため、言い忘れが無くなり、新規作業員全員に内容を周知できる。
- 当日の現場状況の説明や、当日の作業時の注意事項等は動画を視聴した後に、補足で言うだけで、その日の特別な教育も行える。
- 教育をスムーズに行える為、貴重な朝の時間を大幅に短縮できる。
現場で動画を流す方法
- タブレットやスマホに動画ファイルを保存し、現場事務所に設置したテレビ(40型前後)にミラーリング機能を使用して動画を流す方法があります。ワイヤレスのミラーリング機能は、テレビのHDMIに差し込むだけでテレビ画面に動画を流せて毎朝の操作が簡単にできます。
- 現場事務所にプロジェクターを設置し、事務所の壁にスクリーンを貼ります。これにより大型テレビやモニターを設置しなくても大きなスクリーンにて動画を流せます。テレビやモニター等は大きくて場所も取りますので、場所を確保できにくい場合や、新規作業員が多く、大きなスクリーンで視聴してもらいたい現場にはオススメです!
- 新規入場者が少ない日や、現場着工直後で、まだ事務所等の設置ができていない場合では、ノートパソコンやタブレットで動画を流して教育することも出来ます。規模の小さい現場などでオススメです!
まとめ
このように新規入場者教育を動画により行う事で、貴重な朝の時間を大幅に短縮できる。さらに作業員への教育が楽に正確に出来ます。朝の時間を効率よく使う事で作業が円滑に進みます。