土工事時、残土のふるい作業にトロンメルバケットが活躍!

目次

残土内の産廃物をふるいにかける必要性

現場でのふるい作業とは

 建設現場において、基礎工事中の掘削作業や、造成工事での擁壁、又は規模の大きい地中工作物の構築作業を進めると、大量の残土(建設発生土)が発生します。その際、残土の中に混入しているコンクリートガラ、レンガ、瓦礫、古い木材といった産業廃棄物が含まれているケースが多く、このままでは残土の場外搬出や埋め戻し用の良質土として再利用できません。そのため、各工事現場では、現場で発生した残土を現場のバックホウにアタッチメントを取り付け、産業廃棄物と土をきれいにふるいをかける事で、土と産業廃棄物を分別して搬出したり、良質土として現場で再利用しています。

ふるい作業時のデメリット

 ふるい作業を行う場合の代表的な機械として、スケルトンバケットがあります。スケルトンバケットは、底面が網目状になっているバケットです。網目が細か物や、粗い物。使用する規模や用途によって変更することができます。そして、取り付けも比較的容易にでき、バケットリース代もリーズナブルな値段設定になっております。しかし、近隣様が近接していたり、振動、騒音による近隣様との協定等で、大きな音が出せない。その様な場合は適切では無いかもしれません。やはりスケルトンバケットを使用して作業する場合、ガラガラ、ガシャンガシャン!と割と大きな音が出てしまいます。そして、音と一緒に振動も発生しやすいのです。大きな重機になればその分騒音、振動も大きくなってしまい、近隣様からの大きなクレームの元になりかねません。

スケルトンバケット

トロンメルバケットを使用する事のメリット

 もし、近隣様との協定やクレーム等がある現場様で、ふるい作業時の騒音を減らしたい、振動をマシにしたい!と思っている現場様がいましたら、トロンメルバケットはおすすめです。0.45以上のバックホウからの使用になりますが(0.45以下のバックホウでは未確認です)トロンメルバケットを使用する事でのメリットを下記にあげていきます。

  • バケット内の円型のカゴが回転しふるいをかける事で静音性に優れている
  • ふるいの処理スピードが速い
  • 最小20mmからふるいができ、かなり細かく分別できる。
  • 細かく分別できる事で、良質土として埋め戻し作業等に最適。
  • 産業廃棄物が細かく分別できるため、細かい物も分別処分が可能。
  • 残土処分の受け入れ先からのクレームが皆無になる。
  • 静音性が良いため、近隣様からのクレーム等が激減する。

土とガラを細かく分別するトロンメルバケット

まとめ

 このようにトロンメルバケットを使用する事で得れる効果はかなりあります。特に騒音に関しては大きな効果が期待できます。しかし、反面、コスト面ではスケルトンバケットよりは掛かってしまいます。コスト面を選ぶか作業性を選ぶか、悩ましい部分はあるかと思います。又、工程も余裕を持って管理しないといけません。近隣様や、お客様、元請け様等のご意見を踏まえた上で検討し、使用する方向が良いかと思います。しかし使用する方向になった場合はかなりの働きをしてくれると思います。

 

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