外国人労働者への現場での教育方法
人手不足が深刻な建設業での外国人労働者の需要
近年、建設業では少子化や労働人口の高齢化、給与水準が低いなどの理由で人手不足に悩まされております。
そんな中、建設業では外国人労働者採用の需要が高まっております。若い人材が減少している状況で、日本より低い賃金の国から働きにきている若い外国人労働者を使用する。これは建設業では大きなメリットです。
そんな外国人労働者が現場に入場した際、現場のルールが分かっていないと災害やクレームの元になります。
大きな戦力として期待している外国人にケガをされては困ります。施工店はもちろんですが、元請業者からも最低限の安全のルールやモラル的な教育をしないといけません。
新規入場者教育時に動画により教育する
本動画では新規入場者教育動画の中に外国語(2カ国)を表記しております。音声は日本語のため、外国人には分かりにくい内容となっております。
外国語を表記する事で100%ではないにしても少なからず現場のルールを理解していただけます。実際、ベトナムの外国人労働者に字幕を理解できますか?と聞いてみるとちゃんと伝わっているとの事でした。
現場には通訳の人間はいません。外国人労働者を使っている日本人が教育をするにも日本語が通用しなければ限界があります。
頑張って日本で働いてくれている外国人労働者がやる気を無くさないためにも、現場サイトで教育しなければなりません。
人手不足が深刻な現状だからこそ若くてやる気のある外国人労働者を一人一人大事に教育して、大きな戦力として育てて貰いたいです。
マナーやモラルの教育
- 喫煙は喫煙所で
- ポイ捨て、現場周辺でのくわえタバコの禁止
- 休憩所やトイレはキレイに使用する
- 道路を汚したら清掃を行う
- 駐車禁止の場所に駐車しない
- 最寄りの店舗に行く際のマナー
上記の内容のように、社会人としての最低限のマナーを動画内に字幕で表示し、イラストや画像を入れる事で理解してもらう。これにより新規入場者教育時に動画を視聴してもらい教育ができます。
まとめ
この取り組みで、やはり外国人労働者がルールを理解してもらって安全やマナーを守って取り組んでいる姿が増えてきております。
やはり日本語は難しい。日本語のレベルが高いに越した事はありませんが、数年日本で生活している外国人でも日本語のレベルが高い人間は少ないです。
実習をしてきた人間でさえ日本語での会話となれば難しくて上達しにくいのが現状です。特に危険が常についてまわる建設現場。日本人だけがメインではなく、作業をしに現場に来ている外国人に向けた教育を行うのも重要です。